自分自身も何度もインシデントは経験してきましたが、周りの話を聞いてびっくりした内容もあったので今回は自分の体験談や周りの話をもとに紹介していこうと思います。
インシデントとは
簡単に言えば看護ミスですかね。
患者には大きな影響はなかったけど看護師の失敗みたいなものです。ちなみに患者に大きな影響があった場合はアクシデントと言います。
誤薬
薬の配薬忘れ、配薬間違えは本当に多いです。
あるスタッフがA患者の薬をB患者に配薬し、状態が急変したこともありました。これはもはやアクシデントレベルですね。
薬ってそれくらい怖いものなんです!
慣れた頃くらいに起こしてしまうのが誤薬のインシデントなので、看護師をやっている以上必ず注意しなければいけません。
体験談:病棟時代の時です。僕が予定入院を受け持った患者の薬を確認した際に、入院前から抗血小板系の薬はスキップの指示があったのに持参された薬にはスキップされずに入っておりました。
認知症の患者だったので、抗血小板系の薬をずっと飲んでいるのだと思い込み、そのまま確認もせずに主治医に報告し術式が変わったことがあります。
あとで訪看から薬は抜薬していたとお怒りの連絡がはいり、血の気が引いたことがあります。
点滴の滴下ミス
これも誤薬に入りますが、このインシデントはトップ3にはランクインするので、改めて紹介しておきます。
誰でも点滴はのミスはあります。どんなに気を付けていても患者が動いたりすると高低差で滴下が変わったりするので、急速投与や投与できていなかったりに繋がったり難しいところです。
8時間投与を3時間で落としてしまったりしたこともあります。特に麻薬や鎮静剤をシリンジポンプで投与しているときに流量設定を間違ったら本当にやばいです。
薬のインシデントを防ぐためには必ず6Rを徹底しましょう。
- 正しい患者(Right Patient)
- 正しい薬剤(Right Drug)
- 正しい目的(Right Purpose)
- 正しい用量(Right Dose)
- 正しい方法(Right Route)
- 正しい時間(Right Time )
これを守れば薬でインシデント起こすことはないでしょう!
でも慣れてくるとまたやっちゃうんですよね
転倒
「介助している時に転倒させてしまった!」とかならまだ分かります!
大概1人で勝手に動いて転倒してるケースが多いんじゃないでしょうか?
ぶっちゃけ知らんがな!って言いたいところですが、
転倒を予測して環境整備を行うのも看護師の仕事なので責任が降りかかります。
転倒した時はバイタルも測り、先生にも報告しインシデントレポートも書いてと本当にめんどくさいです!
高齢者は骨折でもすると元の状態に戻れか分からないし、回復までにかなり時間を要します。
なので転倒リスクの高い人が夜間寝てくれないとヒヤヒヤします。
受け持ちだったADL自立の患者が転倒した時は意表を突かれましたね。
噂で聞いたとんでもない失敗
これは噂で聞いた話なんですが、先輩看護師に抹消点滴のロックを頼まれた新人看護師が、
患者の部屋に置いてた栄養剤を抹消ルートにぶち込んでロックしたという事例があるらしいです!
え、えぇーーー!てかルートに流れるん?ていうくらいびっくり案件です!
その先輩も慣れてない新人看護師に頼んだという責任もありますが、この展開は予想だにつきません。
ただ新人看護師は右も左も分からないのが当たり前です。
こう言う時は素直に「分からないので教えてもらってもいいですか」と素直に言える人になりましょう。
僕みたいに隠すとバレることもあります笑笑
最後に
今回はインシデントの中でも高頻度な事例を紹介しました。
いくら気をつけてても人間なのでミスはするし、インシデントも起きてしまいます。
だとしてもインシデントを起こすとテンションも下がって、「もう看護師やりたくないな〜」と思ってしまいます。
でももしかしたら自分だけのせいではなく、インシデントが起きやすい環境や相談しにくい人間関係も関係しているかもしれません!
色々考えて職場選びはした方が良さそうですね!
実際僕は色々探した結果、経験年数が短くても年収が高いのは訪問看護だなと思い、看護師5年目で2回も転職しています。
訪問看護はソロプレイが多い分、スタッフともある程度距離感があるので揉めにくいと思います。
ぜひほかの職場も色々探してみてはいかがでしょうか!
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