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コタツ

現役看護師(男子)です。人生を働くだけで終わらせたくない!40代〜50代でFIREを目指すために株の投資とブログ始めました。ブログで成功したらすぐ看護師辞めます。

勉強

ERCPてなに?どんな検査?合併症とは?

こんにちは!

新人男性看護師のコタツです。

今回は消化器内科病棟でよく行われるERCPという検査の内容や合併症などを

3分ほどで読めるようにまとめてみました。

ぼくも消化器内科病棟で働いているので受け持ち患者がERCPを行うことはよくあります。

実際に受け持つときのエピソードもいっしょに書いていきます。

ERCPとは?

ERCP

内視鏡的逆行性胆管膵管造影

つまり胆管と膵管の検査になります。

内視鏡を使い、胆管と膵管の本来の流れに逆行して造影などしていく検査になります。

胆管・膵管とは?

胆管とは

  • 肝臓から十二指腸まで胆汁が通る管
  • 胆嚢は胆汁を貯留する場所
  • 食事摂取が胆汁の流れを調節
  • 乳頭部が胆汁の流れを調節

膵管とは

  • 膵臓内を走る
  • 膵液を分泌
  • 食事摂取により膵液をだす
  • 乳頭部近傍で胆管と合流

ERCPの適応とは?

  • 閉塞性黄疸
  • 胆管癌・膵癌の診断

閉塞性黄疸について

胆管が閉塞して胆汁の流れがさえぎられて、排泄できない状態です。

例えば肝障害・黄疸・白色便・掻痒感などの症状が初期ではありますがこれだけならば急いでする必要はありません。

急性閉塞性化膿性胆管炎

胆汁の流れがうっ滞し、感染を合併(発熱・炎症反応上昇)することで急性閉塞性化膿性胆管炎を発症します。

※重症化すると敗血性ショックとなるため緊急で閉塞の解除が必要です。

つまり閉塞性黄疸の中で、胆管炎を併発するものは緊急でERCPが必要になります。

胆管癌・膵癌の診断

胆管や膵管が癌によって狭窄した場合、狭窄を評価して細胞を採取し診断します。

閉塞性黄疸の解除と兼ねることがおおいです。

ERCPの流れ

  1. 抗血栓薬・基礎疾患・アレスぎーの確認(切開可能か、キシロカイン使用できるか確認)
  2. アトロピンを筋肉注射(唾液分泌を抑制)
  3. 喉頭麻酔(キシロカインピスカス+キシロカインスプレー)
  4. 鎮静剤・鎮痙剤投与(セスデン・グルカゴン・ソセゴン
  5. 検査開始

※鎮静剤・鎮痙剤の副作用

セスデン:緑内障・前立腺肥大・不整脈を憎悪

グルカゴン:血糖上昇

ソセゴン:麻薬に拮抗

ERCPの検査中

総胆管結石治療:乳頭切開し採石します。

胆管炎がある場合はステントを留置し採石します。

ステントの種類

金属ステント:悪性疾患対象、閉塞するまで6~12カ月、高価、いれかえしにくい

プラスチックステント:悪性・良性どちらでも可、閉塞するまで2~3カ月、比較的安価、容易に入れ替えできる

  • 閉塞部位の上流と下流の流れを保つようにステントを挿入
  • ERCPでは総胆管結石や膵癌・胆管癌による胆管の閉塞が対象
  • そのため大半が総胆管にステントを挿入

 

ERCP後の合併症

  • 出血
  • 穿孔
  • 胆管炎
  • ERCP後膵炎

出血

EST(内視鏡的乳頭切開術)後に多い

黒色便、貧血などの症状が見られれば、内視鏡的止血が必要です。

穿孔

EST,スコープ操作などでおこりえます。

強い腹痛の症状がみられます。小さなものは保存的、大きいものは手術が必要です。

胆管炎

ERCP後発生頻度0.5%~2.4%

発生原因:閉塞⇒細菌増殖・血中へ⇒敗血症

治療:閉塞の解除・抗生剤

ERCP後、多くは閉塞が解除されています。

胆管内に造影剤注入しており胆管内圧上昇しており検査後に一時的に憎悪することがあります。

血中には細菌がまわっており、抗生剤・輸液などで経過をみます。

高齢者などでは急な憎悪もあり、抗生剤の増量や昇圧剤などが必要になることもあります。

ERCP後膵炎

原因:ERCPで膵臓を傷めるため

乳頭浮腫による膵液うっ滞

胆管・膵管いずれも出口は乳頭1か所のため出口が浮腫でふさがると、膵液がながれにくくなり膵臓を傷めます。

そのため胆管の処置でも膵炎はおこる可能性はあります。

膵管損傷

ガイドワイヤーや造成剤などの直接的な損傷

膵炎の定義

  • 上腹部に急性腹痛発作と圧痛
  • 血中または尿中に膵酵素の上昇
  • 超音波・CT・MRIで膵臓に急性炎症

上記内容で二つ項目を満たせば膵炎となります

※ERCP後腹痛があって、膵酵素が正常値の3倍以上であれば膵炎の可能性が高いです。重症化の可能性もあり、できるだけ早く治療が必要です。

膵炎の治療

  • 蛋白分解酵素阻害薬⇒膵酵素の阻害
  • 抗生剤⇒感染予防
  • 大量輸液⇒循環の維持

炎症が強いと血管外(腹水など)に水分がもれていくため、血管内脱水となり血圧が維持できないようになり臓器障害にもつながります。

尿量を保つように輸液を調整するのは、尿量があるということは腎血流が保たれており血管内脱水がないことを確認するためになります。

ERCP後4時間後採血について

腹痛+正常値の3倍以上アミラーゼであればERCP後膵炎の可能性高いため、検査データが現れる4時間後に採血をします。

 

ERCPについてまとめ

ERCPとは内視鏡的逆行性胆管膵管造影という意味です。

検査適応は黄疸や肝胆系の酵素が上昇したり胆管や膵管の閉塞が疑われた場合に

胆管、膵管に逆行して造影を行い、原因の精査、閉塞の解除を目的として行われます。

合併症としたは出血、穿孔、胆管炎、ERCP後膵炎があります。

ERCP後の患者を受け持つ場合

実際にERCP後の患者を受け持つ場合は、検査後必ず心電図モニターを装着して全身状態を観察します。

4時間後の採血は必ず行い、アミラーゼの値が1000に近い数値ならば(通常は330以下)医師に報告したほうがよいです。

また膵炎はかなりの細胞内液が外液に移行するため

尿量測定を開始します。

腎臓には多くの血管が集まっており、尿量の有無で全身状態の観察を行います。
以上の点を気をつけて看護を行いましょう!

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