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コタツ

現役看護師(男子)です。人生を働くだけで終わらせたくない!40代〜50代でFIREを目指すために株の投資とブログ始めました。ブログで成功したらすぐ看護師辞めます。

勉強

高血圧は怖い!降圧薬とは?作用機序と副作用・種類について徹底解説

まず高血圧は我が国の主要な疾患の一つであり、推定患者数は4000万人ともいわれています。高血圧が慢性化すると血管に大きなダメージを与えることになるため脳血管障害や虚血性心疾患などの死に直結するような病気を引き起こす可能性があります。高血圧の治療は血圧の低下だけでなく、心臓・脳・腎臓などへの障害の予防も重要な目的であります。

★血圧の生理

血管内を流れる血液の圧力である血圧は血液量、心拍数、心収縮力、抹消血管抵抗などの因子によって決定される。降圧薬は、これらの因子を抑制することで血圧をさげます。

★血圧の分類と高血圧

日本高血圧学会により血圧値が分類されており、収縮期血圧140㎜Hg以上または、拡張期血圧90㎜Hg以上が高血圧とされています。

血圧(動脈血)=心拍出量×末梢血管抵抗

★降圧薬の種類

降圧薬には利尿薬や交感神経抑制薬、血管拡張薬、レニン-アンギオテンシン₋アルドステロン系抑制薬などの種類があります。

①利尿薬

利尿薬は、利尿作用による循環血液量の減少及び、直接の血管作用によって血圧を下げます。重要な利尿薬はチアジド系(ヒドクロロチアジド)とループ利尿薬(フロセミドなど)です。軽度の高血圧であればチアジド系で効果が見られますが、中等症から重症はループ利尿薬を使用します。

②交感神経抑制薬

交感神経抑制薬は、血圧を決める因子のなかでも重要ような交感神経系の機能を抑制します。

  1. 中枢性交感神経抑制薬 選択的α₂刺激薬のクロニジン塩酸塩(カタプレス)やメチルドパ水和物(アルドメット)は中枢神経系のα₂受容体に作用して交換神経系の機能を弱め、心拍出量や血管抵抗を下げることによって血圧を下げます。
  2. α₁遮断薬 α₁受容体を遮断して血管を拡張させ、末梢血管抵抗を下げます。プラゾシン塩酸塩(ミニプレス)ブナゾシン(デタントール)などがあります。
  3. β遮断薬 ①心収縮力と心拍数を抑えて心拍出量を低下、②腎臓からのレニンの分泌を抑制、③中枢での神経活動を抑制など複数の作用機序があります。プロプラノロール塩酸塩(インデラル)、ピンドロール(カルビスケン)などがあります。
  4. α・β遮断薬 α受容体とβ受容体の両方を遮断する薬であるため、血管を拡張させると同時に心拍出量も低下させます。ラベタロール塩酸塩(トランデート)アロチノロール塩酸塩(アロチノロール塩酸塩)などがあります。

③血管拡張薬

交感神経抑制薬とは異なる作用機序によって血管を拡張する薬物です。

  1. カルシウム拮抗薬 筋肉の収縮をコントロールするカルシウムイオンの細胞への流入を遮断することで、血管を拡張させて血圧を低下させます。ニフェジピン(アダラート)ベラパミル塩酸塩(ワソラン)ジルチアゼム塩酸塩(ヘルベッサー)などがあります。
  2. 直接作用型 ヒドララジン塩酸塩(アプレゾリン)は細動脈の血管平滑筋に直接作用して血管を拡張させます。

④レニン₋アンギオテンシン₋アルドステロン系(RAA系)抑制薬

  1. アンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)アンギオテンシン変換酵素は①血管収縮作用のあるペプチド(アンギオテンシンⅡ)の産生及び、②血管拡張作用のあるペプチド(ブラジキニン)の分解作用を持ちます。カプトプリルなどのACE阻害薬はこの酵素の阻害によりアンギオテンシンⅡ産生とブラジキニン分解を抑制し、血管を拡張させることで血圧を下げます。
  2. アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)ARBはアンギオテンシンⅡ受容体への結合を阻害し、血圧を低下させます。

※高齢者の高血圧に対する薬物療法

高齢者は加齢によりさまざまな臓器の機能が低下しているため薬物を代謝する肝臓の機能や腎臓の排出機能が低下おり、薬剤の有害作用を起こす頻度が多いです。

高血圧治療薬のなかには、精神的に抑うつ傾向を示すものも多く、成人よりも強く効果があらわれやすいです。

これらの特徴から高齢者に対する第一選択薬では、①カルシウム拮抗薬、②ARBあるいはACE阻害薬、③少量の利尿薬のうち一つが選ばれます。

単剤でコントロールできない場合はこれらの薬物が併用されます。

このように降圧薬だけでも様々な種類があり、作用機序がことなるため理解すると、より病態が分かりやすくなります。

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